本シリーズは、今までの葬儀会館のイメージを新たに考え、故人様の遺徳を偲ぶ最高のセレモニーを厳かに、また、有終の美を飾っていただけるためのしつらえのある空間造りを求めました。これまでの暗いイメージから、むしろ明るいイメージをもって、それでいて落ち着きのある施設と考えたものです。 計画のコンセプトの一つに、「ホーム」があります。ご家族の方が「家」にいるような感じで式が行える、故人を偲んでゆっくりと過ごしていただけるためのスペースです。 この部屋は、建築主の要望により少数家族による葬儀のもので、本来、式場による葬儀を考えるのが普通ですが、建築主の施設利用者への配慮が見える部分であります。
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